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返報性の原理★★★★


本日も行動心理学のお話になります。

今回も前回の一貫性の原理と同じく、
私達が普段無意識に反応してしまう
説得の技術になります。

これは私達の生活でも
いたるところで使われているテクニックですので、
こチラの記事を読んだ後、
いかに私たちがこのテクニックによって
「行動」を引き起こされているかがわかるようになると思います。


返報性の原理


人から何か「親切」をされると
私たちは「お返し」をしなくてはいけないと感じるようにできています。


 
食品売り場での試食


例えば、スーパーなどで、
試食品を食べるとしますよね。

そうすると、
お客さんは試食品がないときに比べ
購入率が上がるんです。

それはもちろん、
試食して

「おいしかったから」

というのも理由の一つですが、

「親切にしてもらったから買わないと悪いことをしている」

といく罪悪感を感じてしまうことが原因です。

あなたも試食したことがあるかと思いますが、
その時に何も買わずに立ち去るのって
なんとなく躊躇してしまいますよね。

なんとなく、立ち去るときに後ろめたさを感じるとか、
店員が商品の説明を話し始めて、
立ち去るタイミングを探してしまったりとか。


そんなことがあるのではないでしょうか。

本来なら、買うのもこちらの自由ですし、
試食にしたって、相手から進めてきているのだから、
買う必要だって一切ないはずです。

それなのに、

「買わないことに罪悪感を感じてしまう」

のですね。

これが返報性の原理です。


ホームレスもこのテクニックを使って稼いでいる


海外ではこのテクニックを使って
ホームレスなんかがお金を稼いでいます。

これは私がアメリカにたびに行った時のことなんですが、
グレイハウンドという有名なバス会社を利用しようとした時に、
バス乗り場を探していました。

そうすると黒人の男性が私に近づいて生きて

「どのバスに乗りたいのですか?」

と質問してきたのです。

バス会社の人なのかなと感じた私は
そして目的のバスのりばを告げると
案の定その目的のバス停まで案内してくれました。

目的地まで到着すると、
その男性はお金を要求してきたのです。

ここで初めて係の人ではないと気づくわけですが、
なんとなくお金を払わないと行けないのかなと感じ
2ドル程払ってしまったんですね。

これもまさに返報性の原理を利用した心理テクニックです。


気づかないだけで身の回りに溢れている


このテクニックを使った例って
私達の身の回りでも多いと思います。

友人同士でもそうですよね。

何か最初におごってもらったりすると
なんとなくその友人に
何かお返しをしなくてはいけないと思ってしまいます。

もちろんその友人は
本当の親切心でやっているのかもしれません。

しかし、
それが親切心かどうかは関係なく
私たちはその親切に対し

「お返しをしなくてはいけない」

と感じてしまうのです。


詐欺師には注意しなくてはいけない


この返報性のテクニックは

「お互いに親切にしあう」

という人間の大事な部分を逆手に取ったテクニックです。

ですので、
本心から親切心を持って接してくれる人と付き合えば
お互いに提供し合える関係を埋めると思います。

たちが悪いのは詐欺師ですね。

詐欺師は、
後々騙そうと考えて、
最初に優しいふりをして近づいてきます。

そして最初のうちは
問題を解決してあげたり、
願望を叶えてくれたりして、
信頼を獲得してから、

    
「大金が絡んだ契約」


を持ちかけてきます。

そうすると

「この人にはお世話になっているからお返ししなきゃ」

「これまで親切にしてくれたこの人だから信頼できる」

と感じ、騙されてしまう人がいるのです。

騙される人は本来凄く良い人なんですね。

親切にしてもらったお返しをしたいと思い
行動しているわけですから。

それを裏切る詐欺師は許せたものではありません。

ですが、こういう詐欺師は
騙される人がいなくならないかぎり
永遠に消えないはずなんです。

騙される人がいるから
こういう詐欺師が生まれるのです。

だからこそ、
本心からの親切なのか、
本当は騙そうとしているのか、

この見極めが大事だと思います。

対策のための第一歩が「認識」すること


騙されないようにするためには
このテクニックの存在を

「認識」

することが大事です。


こういうテクニックがあるということを
最初からわかっていれば、
自分の気持を客観視して
何も考えずに騙されてしまうことを防ぐことができます。


何か取引を持ちかけられて罪悪感を感じるようであれば、
それは以前にその相手から親切にされていて
「お返し」をしなくてはいけないと感じているからなのです。

それを冷静に分析して
今取引を持ちかけている眼の前の人は

「本当に自分のことを考えてくれている人」

なのか、それとも、

「自分のことを騙そうとしている人なのか」

この点をしっかりと客観視することが大事です。


あなたが使うとしたなら


もちろん詐欺に使うのは絶対にダメです。

けれども、
相手に気持よくお願いを聞いてもらいたいと思うのは
皆共通の願望です。

何かを頼んだ時に、
笑顔で答えてくれたらとてもきもちいですよね。


ですが、
いきなり負担の大きい仕事を頼めば
誰だって

「めんどくさいな」
とか、
「いやだな」

とか感じるものです。

だからこそ、
最初に自分の方から親切にすることで
相手に気持よく動いてもらうことができるのです。

これはお互いの気持ちのよう関係性のために
必要なことなのではないでしょうか。


相手に何かしてほしかったら自分からすること


こういうことが成功哲学でも言われますが、
本当にそう思います。

自分の頼みごとを聞いてほしかったら
まず最初に自分から相手のためになることをするのです。

こうすることで
お互いに協力し合える
気持ちの良い関係を傷ことができるようになると思います。


返報性の原理を
お互いが幸せになれるように利用できれば
とても良い人間関係が作れると思います。


是非、いい方向に使ってみてください。

そしてあなたを騙そうとしている人からも
ご自身のことを守ってください。


それでは


実はわたしはこんなブログを別に持っていたりします。

こういった心理テクニックを利用した
「コピーライティング」というテーマを扱ったものです。

一度遊びに来てみてください。

人を動かす文章術

それでは
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